外来種ウォッチ!!~植物編~ - 生物多様性ふくおかウェブセンター

外来種ウォッチ!!~植物編~

外来種ウォッチ!~植物編~

「外来種のいろは」「特定外来生物とは」で解説した通り、私たちの身近な場所でも外来種による問題が起きています。

今回のテーマは「外来植物」です。

動物のように動き回らないため、一見すると無害に見えるかもしれません。しかし、外来植物の中には、驚異的なスピードで広がり、在来の草花を駆逐してしまう「緑の侵略者」と呼ばれる植物が存在します。

今回は、その中でも特に繁殖力が強く、環境への影響が大きい外来植物を紹介します。

注目の外来植物

① オオフサモ【特定外来生物、福岡県重点対策外来種】


水底に根を張り、水上まで茎を伸ばす「抽水植物」で、枝分かれを繰り返しながら水平方向へ拡がり、群落を形成します。葉は鳥の羽のように細かく裂けた羽状で、5〜6輪生します。
南米原産で、観賞用として持ち込まれたものが人の管理を離れて野外に広がり、野生化しました。
根茎によって旺盛に増え、広がり、水域を覆いつくしてしまうため、在来の水生植物と競合し、駆逐してしまいます。

茎の断片からでも葉や根を出して再生するため、防除の際は取り残しがないよう注意して抜き取ります。抜き取った後は周りに広がらないよう袋に入れ、適切な方法で処分します(参考:福岡県重点対策外来種の防除方法(植物2))。

② ブラジルチドメグサ【特定外来生物、福岡県重点対策外来種】


浮葉〜抽水植物で、掌状に切れ込みのある円心形の葉が特徴です。水中で水平に伸びる茎は1m以上となり、節ごとに根と葉を伸ばします。
南米原産で、観賞用として持ち込まれたものが人の管理を離れて野外に広がり野生化したと考えられています。
成長が早く(1日最大20㎝程度)水面を覆いつくしてしまうため、在来の水生植物と競合します。

茎の断片からでも葉や根を出して再生するため、防除の際は取り残しがないよう注意して抜き取ります。枯死が発生する真夏や、周囲の植物が枯れ本種を見つけやすくなる冬の防除がおすすめです(参考:福岡県重点対策外来種の防除方法(植物2))。

③ オオキンケイギク【特定外来生物、福岡県重点対策外来種】


5月から7月にかけて、直径5cm〜7cmの頭状花をつける、キクの仲間です。
北米原産で、法面緑化(斜面を植物で覆い、崩れにくくするための手法)に利用されたものが拡大したと考えられています。
繁殖力が旺盛で、大群落をつくることもあるため、在来植物との競合が心配されています。

多年生で、刈り取り後の再生力も強いので、根こそぎ抜き取ります。種子ができる前に駆除すると効果的です。種子の寿命は非常に長く、土に残っていた種子が抜き取り後に発芽することもあります。その場合は適宜駆除しましょう(参考:福岡県重点対策外来種の防除方法(植物2))。

④ ナルトサワギク【特定外来生物、福岡県重点対策外来種】


直径2〜2.5cmほどの黄色い小花と、細長く伸びた葉が特徴の、サワギクの仲間です。アフリカ原産で、緑化資材(シロツメクサなど)の種子に混入していたものが広がったと考えられています。
繁殖力の高さから在来種と競合します。また、他の植物の成長を抑制する「アレロパシー」作用や、家畜を含む草食動物に対する毒性があります。

通年で開花・結実するので、見つけ次第抜き取ります。抜き取り後は袋に入れて、種子が広がるのを防ぎます(参考:福岡県重点対策外来種の防除方法(植物2))。

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