外来種ウォッチ!!~水辺の動物編~
外来種ウォッチ!~水辺の動物編~
「外来種のいろは」「特定外来生物とは」で解説した通り、私たちの身近な場所でも外来種による問題が起きています。
今回のテーマは「水辺の外来動物」です。
静かに見える池や川の水面下で、今、大きな変化が起きています。ウシガエルやオオクチバス(ブラックバス)など、食用や釣り目的で持ち込まれた外来種の多くは、非常に食欲旺盛な捕食者です。口に入る大きさであれば、在来の魚や水生昆虫など何でも食べてしまいます。
今回は、一度侵入を許すとその場所の生態系を「丸飲み」にしてしまう、水辺の外来動物の脅威と特徴について解説します。
注目の外来動物
① オオクチバス【特定外来生物、福岡県重点対策外来種】

全長30〜50cmのスズキ目の淡水魚です。湖や沼、池、河川など様々な水域に生息します。
釣魚として各地で放流され、現在では北海道を除く日本全国に定着しています。
成魚は他の魚類や甲殻類を主食としますが、生息環境によっては昆虫や両生類も食べるため、幅広い在来生物に影響を与えます。
② ウシガエル【特定外来生物、福岡県重点対策外来種】
成体は大きいものだと体長18cm、幼生(おたまじゃくし)ですら15cmにもなる大型のカエルです。池や沼などに生息し、オスは浮きながら「ウォーウォー」とウシに似た鳴き声を出します。
食用や養殖用としてアメリカから持ち込まれたものが逃げ出し、日本全国で野生化しています。
昆虫類や他のカエルを含む在来の小動物を捕食する、エサをめぐって在来のカエルと競合するなど、生態系への影響が懸念されています。
③ アカミミガメ【条件付特定外来生物、福岡県重点対策外来種】
頭部の両脇にある赤い斑が特徴的な淡水生のカメです。「ミドリガメ」の通称でペットとして輸入され、捨てられたり逃げ出したりした個体が野生化しました。現在では日本全国に分布しています。
雑食性で、魚類、両生類、甲殻類等の動物に加え、水草の食害も報告されています。さらに、在来のカメ類と生息場所や餌資源の競合だけでなく、本種は他のカメ類の卵を食べる習性があるため、在来のカメ類の繁殖に直接的な影響を与えます。
条件付特定外来生物に指定されており、許可や届け出なしに飼育・譲渡が可能ですが、野外に逃がすことは禁止されています
④ アメリカザリガニ【条件付特定外来生物、福岡県重点対策外来種】
池や水田、水路、河川の流れが緩やかな場所などに生息するザリガニです。成体は主に暗赤色ですが、さまざまな色彩の変異があります。
ウシガエル養殖用のエサとしてや、ペット・学校教材として持ち込まれ、日本全国へ広がりました。
水草を切断して水生生物の生息環境を大きく改変したり、水生昆虫や魚類、両生類などを捕食したりすることで、陸水の両方の生態系に大きな影響を与えます。アカミミガメと同じく、条件付特定外来生物に指定されています。




