博多湾のさかなたち~秋編~
涼しい風が吹き始め、海の中にも秋の気配が漂いはじめる頃。さかなたちは冬に備えて栄養を蓄え、脂がのって美味しさが増していきます。秋の海には、食欲をそそる美味しい魚がそろっています。
今回は、「食欲の秋」にぴったりな、旬の水産物をご紹介します。
一押しの水産物紹介
①マアジ

【特徴】
マアジは細長い体に青緑の背、銀白色の腹を持ち、体側のゼイゴという固いウロコが“鎧”の役目を果たします。口は前に突き出しやすく、小魚やプランクトンを吸い込むように食べ、大きな目のおかげで夜間に活発に動きます。
前年に博多湾で生まれたアジは翌春に産卵のため戻り、産卵後も湾内に残って豊富な餌を食べながら成長し、秋には春の約3倍にまで大きくなって脂が乗り、特においしい“秋アジ”になります。こうした季節の巡りと環境が、博多湾のアジを魅力的な旬の味に育てています。
【漁法】
まき網、釣、敷網
【漁期】
6月~10月
【獲れる場所、漁場環境】
志賀島、玄界島、姪浜など
【おすすめの食べ方】
つみれ汁、照焼き、フライ、なめろう、刺身
②ヒイラギ(トンバ)

【特徴】
ヒイラギはその名のとおり、体が柊の葉のように強く側扁し、体高が高い独特の姿をした小型魚です。体色は青みを帯びた銀白色で、背中には黒い斑点が見られます。体表は厚い粘液に覆われており、背びれや尻びれの棘は鋭く、眼の前にも2本の棘があるため、素手で触ると刺さることもあります。口は小さいものの前下方へ突き出すことができ、砂泥底に潜む底生生物やプランクトンを吸い込むように捕食します。さらに、食道の周囲には発光バクテリアを共生させる発光腺があり、暗い場所では腹部がほのかに光り、他の生物を引き寄せる役割を果たします。また、咽頭歯を擦り合わせて「ギィッギィ」と鳴く習性も特徴的です。
【漁法】
さし網、小型底曳網
【漁期】
5月~11月
【獲れる場所、漁場環境】
志賀島、姪浜、伊崎など
【おすすめの食べ方】
煮つけ、バター焼き、そうめん(煮汁)、煮凝り
紹介した水産物は、各漁協が開催する朝市や夕市で取り扱われる場合があります(時期や漁獲状況によります)。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
各支所の紹介ページ(いきものガイド)
博多湾の旬を楽しもう!
秋の魚は、自然のめぐみがぎゅっと詰まったごちそうです。また、地元の食材を選ぶことは、地域の漁業を支え、豊かな海を未来へつなぐ第一歩となります。
実りの秋を感じながら、ふくおかの海の味覚をじっくり味わってみませんか。




