博多湾のさかなたち~夏編~
青空が広がり、太陽の光が海をキラキラと照らす夏。博多湾の魚たちは元気に泳ぎ、海の中も賑やかになります。夏の食卓には、さっぱりとした味わいの魚が良く似合います。
今回は、暑い季節にぴったりの、旬の水産物をご紹介します。
一押しの水産物紹介
①エビ(小型エビ、クルマエビ)


【特徴】
小型エビの種類が豊富で、「ヨシエビ」などが代表的です。これらの小型エビはクルマエビよりも漁獲量が多く、生産金額の面でも大きな割合を占めています。
ヨシエビは、内湾や汽水域の岸辺に生えるヨシ(葦)にちなんで名づけられたエビです。肉食性で、貝類やほかの甲殻類を捕食します。寿命は1年~1年半ほどと比較的短く、広範囲を移動することはないため、生まれた内湾でその一生を終える個体も多いとされています。
クルマエビは、成長に伴って広い範囲を移動する性質を持ち、昼間は砂に潜って身を隠し、夜になるとエサを探して活発に行動します。雑食性で、貝類、藻類、動物の死骸など、さまざまなものを食べます。適した水温の範囲内であれば、水温が高いほど成長が早くなりますが、範囲外では成長が遅くなってしまいます。その名前は、丸まった姿が車輪のように見えることに由来しています。体色は青灰色や透き通った薄茶色で、黒い横縞が特徴的です。加熱すると、殻に含まれるアスタキサンチンの影響で鮮やかな赤色に変化します。
【漁法】
底びき網
【漁期】
5月~12月中旬
【獲れる場所、漁場環境】
伊崎、玄界島、志賀島など
【おすすめの食べ方】
刺身
②テナガダコ

【特徴】
沿岸の波が穏やかな海域の泥底に生息するタコの仲間で、全長は約70cmに達します。皮膚は柔らかく、赤褐色の地に淡い小さな斑点が散在するのが特徴です。マダコと比べて腕が非常に長く、特に中央の2本(右第1腕と左第1腕)が際立って長いことから「手長」の名がついています。
夜行性で、昼間は岩陰や砂の中に潜んでおり、夜になると餌を求めて活動します。また、周囲の岩や砂、海藻の色や模様に合わせて体色を変える擬態が得意で、捕食者から身を守ったり、獲物に気づかれにくくしたりするために活用しています。
【漁法】
かご、底びき網
【漁期】
12月~9月上旬
【獲れる場所、漁場環境】
伊崎など
【おすすめの食べ方】
煮つけ、刺身、天ぷら
③ガザミ

【特徴】
「ワタリガニ」の名前でも親しまれており、後ろ足がオールのような形になっていることから、泳ぎが得意なカニとして知られています。寿命はおよそ3年で、オスは長く大きいハサミを持つのが特徴です。夜になると砂の中から這い出し、鋭いハサミを使ってアサリなどの貝を割り、エサを捕らえます。終年見られますが、水温が低いと動かずにじっとしています。
ガザミは脱皮を繰り返して成長しますが、十分にエサを食べていると1回の脱皮で甲幅が約1.2倍に大きくなることもあります。反対に、エサが不足すると前より小さくなる場合もあります。脱皮直後の体はとても柔らかく、外敵や仲間から身を守るため、殻が硬くなるまで身を潜めて過ごします。硬くなる順番は甲殻やハサミが先で、腹側は最後に硬化します。
【漁法】
底びき網、建て網
【漁期】
終年(特に夏場)
【獲れる場所】
伊崎、玄界島、姪浜、箱崎など
【おすすめの食べ方】
蒸し料理(ゆでると旨みが減少してしまうため、蒸す方が良い)、味噌汁(小さいもの)
紹介した水産物は、各漁協が開催する朝市や夕市で取り扱われる場合があります(時期や漁獲状況によります)。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
各支所の紹介ページ(いきものガイド)
博多湾の旬を楽しもう!
夏の魚を楽しむことは、暑い季節を元気に過ごすための知恵でもあります。また、地元の食材を選ぶことで、福岡の海と漁業を守ることにもつながります。
涼やかな夏の味わいを食卓に取り入れて、心も体もリフレッシュしてみませんか。



