世界的にレア!クロツラヘラサギ
冬になるとやってくる!世界的にもレアなクロツラヘラサギ
クロツラヘラサギは、冬になると日本へやってきて越冬する、渡り鳥の一種です。博多湾には毎年やってきますが、実は世界的に数を減らしており、絶滅の危機に瀕しているいきものです。
クロツラヘラサギの特徴
クロツラヘラサギの特徴は、しゃもじのように平べったい嘴(くちばし)と、羽毛のない目の周りの肌の色が黒色であることです。
同じく冬に博多湾へやってくるヘラサギは、クロツラヘラサギの群れに混じって行動することがありますが、こちらは目の周りに白い羽毛があります。顔が黒くて目の位置がわかりにくいのがクロツラヘラサギ、顔が白くて目の位置がわかりやすいのがヘラサギと覚えましょう。
クロツラヘラサギは全長70~80 cm、翼を広げたときの幅は110 cmにもなります。
干潟や河口など水辺で生活し、魚やエビ、カニなどを食べます。平べったい嘴を水中や地面に浅く差し入れて、頭を左右に振ってエサを捕る姿はユニークで必見!ぜひ観察してみましょう。クロツラヘラサギは九州・沖縄以外の地域では、飛来したとしても局地的に数羽程度ですが、九州・沖縄地方では数十羽が飛来し越冬します。
環境省および福岡県のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されており、クロツラヘラサギがやってくる干潟の保全活動が進められています。
クロツラヘラサギがやってくる干潟の景観