福岡市の鳥
市制100周年記念で制定!
福岡市の「市の鳥」はホオジロとユリカモメです。
平成元年、市制100周年記念事業の一環で、福岡市民に親しまれ、市のシンボルとしてふさわしい鳥として、一般公募により選ばれました。公募は、野山の鳥、海の鳥それぞれ5種類の候補に投票する形で行われ、全部で1万8,959通もの応募がありました。
野山の鳥として選定されたホオジロ
海の鳥として選定されたユリカモメ
ホオジロはこんないきもの
ホオジロはスズメの尾を長くしたような鳥です。スズメと異なり、あまり群れることはありません。
明るく開けた場所を好み、福岡市内では、油山や立花山のほか、農地の近くなどで見られます。「チチッ」という地鳴き(繁殖期以外の鳴き声)をたよりに探してみましょう!
4~7月の繁殖期になると、オスは背の高い草木の頂上や、電線の上などで「チュッピン チュチュツ チュー」とさえずります。
ユリカモメはこんないきもの
ユリカモメは、全長40㎝ほどのカモメの仲間で、日本へは冬鳥としてやってきます。秋~冬にかけて、全国の海岸や干潟、河川、湖などで見られます。冬羽と夏羽の見た目が違い、夏の間は頭が「ずきん」を被ったように黒くなります。
夏羽のユリカモメ(写真AC)
上空から急降下して水面にダイブし、小魚やゴカイ類を捕らえます。時には、シギやチドリなど他の鳥が泥の中から捕獲したカニなどを横取りすることもあります。
幼鳥の頃は澄んだ声をしていますが、成長につれ、「ギーィ」という独特の濁った声で鳴くようになり、他のカモメ類とは鳴き声でも区別できます。
福岡市内では、秋から冬にかけて、博多湾沿岸、室見川、大濠公園などで見られます。
関連リンク
参考資料
自然探索が楽しくなる!見わけ・聞きわけ 野鳥図鑑 (叶内 拓哉【監修・写真】2018)